最近では、トイプードルやチワワなどの室内犬を飼う方が増えています。しかし、従来の人間の生活環境に合わせると、犬にとっては負担になる生活になってしまうようです。今回の記事では、大切なペットを守るためにどうしたらいいか、について見ていきましょう。

犬も椎間板ヘルニアになる！

みなさんは犬も椎間板ヘルニアになるということをご存じでしょうか。椎間板ヘルニアというと、人が何かの拍子に腰を痛めてなってしまうもの、というイメージかもしれません。犬もいろいろな原因により、人間同様に椎間板ヘルニアを発症してしまうのです。最初に、犬の椎間板ヘルニアについて、原因から治療法までを見ていましょう。

犬の椎間板ヘルニアの原因

犬が椎間板ヘルニアになる原因は、加齢と犬種による遺伝因子といわれています。何らかの外的要因（事故・ケガ）や肥満からも椎間板ヘルニアになります。加齢によるヘルニアは、変形からくる椎間板の神経の圧迫があるようです。

また、ここでいう遺伝因子とは、簡単にいうとヘルニアになりやすい犬種がある、ということです。一般的に遺伝因子により椎間板ヘルニアになりやすい犬種とは、ブルドッグやダックスフント、ウェルシュコーギーなどの胴長短足の犬種が多いといわれています。

初期症状

犬のヘルニアの初期症状としては、以下のようなものがあげられます。

・あまり動きたがらない、動きが散漫になる
・食欲がない
・呼吸が荒い
・階段の上り下りをしない
・遠距離の散歩を嫌がったり、ジャンプをしなくなったりする
・患部や足を触ると嫌がる
・麻痺により尿漏れが起こり、皮膚炎を引き起こしていることがある
・排便が規則的ではない

椎間板ヘルニアを発症すると、前足などに麻痺がおこるようです。これにより、散歩を嫌がったり、ジャンプをしなくなったりするのです。

治療法

症状が軽い場合は、内科治療で改善する場合があります。その場合、基本的に安静が必要です。安静とは、散歩に行かない程度ではありません。ケージレストという、トイレ等以外は犬にケージの中でおとなしくさせておく、というような強制的なものになります。

非ステロイド系消炎鎮痛剤またはステロイドの内服を併用することもありますが、基本的には安静にすることをベースにした治療になります。安静期間は4～6週間必要となるようです。外科的治療としては、原因となる椎間板を検査し、脱出した椎間板物質を摘出します。手術後は、ケージレストは必要なく、早期にリハビリを開始します。

大切なペットを守るためにできること

遺伝因子の場合の予防は難しいですが、椎間板ヘルニアにならないように気を付けられることはあるようです。ヘルニアにならないためには筋肉が必要なので、肥満をさけ、バランスのよい餌を与える、2本足で立たせるなど無理な姿勢を取らせないなどに注意することが必要です。

また、適度な運動も大切になります。抱っこの仕方は、しっかりとお腹とお尻を支えて抱っこしましょう。よく行う、前脚を2本持って抱っこするような形は、犬の腰に負担がかかります。ベッドやソファーへの飛び乗り・飛び降りは犬の腰に負担をかけます。できるだけ高低差をなくした生活空間を作ってあげてください。

滑りやすいフローリングなどの床は、犬の腰や間接に悪影響を及ぼします。フローリングを滑りにくくした状態が理想的です。そのためには、フロアコーティングや犬用のワックスが有効です。基本的にフローリングは、人間が生活しやすいように設計されています。犬には生活しにくい環境であるという認識が必要です。また、犬の足の毛が伸びていると、滑る原因になります。定期的なケアをしてあげてください。

フロアコーティングで滑るのを防ごう

フロアコーティングには、いくつかの種類があります。UVコーティング、ガラスコーティング、シリコンコーティング、ウレタンコーティングといった具合です。では、この中のどれが、人間と犬が安全に暮らすのに適しているのでしょうか。

滑りにくい床にして、犬の足腰を守るという点からみると、シリコンコーティングが適していると思われます。シリコンコーティングは滑りにくいのが特徴の一つで、赤ちゃんやお年寄りがいる家庭にも重宝されています。そのため、犬が遊ぶときも、滑りにくいことから足腰への負担を減らしてくれるようです。最適なグリップ性能を持たせられるシリコンコーティングだからこそ、毎日室内で走り回る犬を、足元から守ることができるのです。

シリコンコーティングは耐薬品性、防滑性を高い水準でクリアしていて、それでいてリーズナブルな金額で施工できるフロアコーティングなので、コストパフォーマンスを求める人にもおすすめです。

また、現在では「ペット用のフロアコーティング」といったサービスを行っている業者も増えて、専用のコーティングサービスを行う業者もあります。

このように、犬を室内で飼うには、気を付けたいこと、知っておくべきことがたくさんあります。犬を人間の生活環境に合わせるのではなく、人間が犬の生活環境を考えることで、犬の椎間板ヘルニアを予防することもできるようです。この機会にぜひ、犬のことを考えたフロアコーティングを取り入れるのはいかがでしょうか。

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